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ブロガー:バスーン♪
アマチュア・オーケストラでバスーン(ファゴット)を吹いています。
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ベートーヴェンの演奏についてのヒント

比較麦酒学会」の週に夏休みをいただいた関係で、今週は超多忙につき更新がやや停滞しておりましたが、無事に生きております。

午前中、5月のIPOJ定演のDVDを視聴。剱持さんのところでのオーバー・ホール後の初演奏会ということで、楽器の鳴りや音色などをチェック。トップを吹いたシベコンは、最初のうちは、やや演奏に固さが見られ余裕がないものになってはいたが、楽器の調整が素晴らしかったので、全体として安定した演奏ができていた。特にC3以下の低音部の音程が上ずらないように調整していただいていた効果は大きいし、何よりも楽器全体としての鳴りがこれまでと全然異なっていて良く通っていた。実際には今までと違って少ない息の量で十分に楽器が鳴っているので、これまでみたいな息の入れ方をしていると逆に楽器の振動を妨げることになって逆効果になってしまうことも認識した。

今月は夏休みを取った関係で楽器を吹く時間を通常よりも多く取れているが、今日も午後は11月のIPOJ定演で演奏するエロイカを一通りさらった。この曲はこれまでにも2回吹いているので、練習のツボというか、さらうところは決まっているのだが、今回特に留意したいのは、ザ・シンフォニカでシューマンの交響曲第2番を演奏した時に指揮者の大山先生が色々とご指摘くださったこと。

いくつか挙げてみると、

sf が連続して出てくるところの処理。これは先生によるとベートーヴェンが開発した作曲技法で、ある方法で演奏することでその効果が出る ⇒ クレッシェンドする(例:シュマ2の第1楽章の36~38小節目)。
dolce が持つ意味 ⇒ 「何かをしなさい」という意味。ここである仕掛けをすることでその効果が出る。やはりベートーヴェンから始まったと言われている。シュマ2の第4楽章の280小節目では、少し時間をとってゆったりめに演奏するの意。
・ クレッシェンド/デクレッシェンドは文字の cresc./decresc. の場合と記号(<>)をきちんと使い分けている。つまりこれらは同じように演奏はしない ⇒ cresc./decresc. は物理的な音量変化。記号のほうはもう少し感情の伴った音量変化(ビブラートを効果的に使用するとかいった対処のしかた)を求めている。
sf とアクセント(>)を使い分けている(特にシュマ2の第1楽章)ので、区別して演奏する ⇒ sf のほうが音色的に「歌う」イメージ(あまりアタック感がない)。アクセントは sf ほど音色的に「歌う」ほどでなく、少し音にアタック感があるイメージだがやや控えめ(この逆で sf は「タンギング」、アクセントは「息」でという教えもある)。

以上は、ベートーヴェン以降のシューベルト、シューマン、メンデルスゾーン、ドボルザークなどの作品でも同じように解釈すると効果があるとおっしゃっていた。

これ以外に気づいている点としては以下のようなことがある(今回のエロイカのパート譜は、Breitkopfの1999年版)。

mf が無い。よって pf の間の音量バランスを考える必要あり。
piu f の音量。今回のエロイカのパート譜だと、第1楽章の436小節目、第2楽章の97小節目、第3楽章の417小節目にあり、第2楽章と第4楽章はfの後に sempre piu f として使われている。
・ 「´」(楔型記号)の扱い。従来のスタッカート記号ではなくて、あえてこの楔型記号で書いているところに意義を見出すのか否か…。これが sf と一緒に書いてあるところとそうでないところの吹き分け方。息のスピードと音の長さで区別するすべきか…。

ということで、全てこのとおりにするということでは決してないのだが、3度目の正直(?)となるエロイカは、色々と実験の場としてみたいと思っている。上記の項目を実践することになったとしても、オケとして全員でコンセンサスをもってやらなければ意味がない。指揮者の手塚先生がどのように料理されるかにもよるだろうが、演奏者側の知識として知っておいて損は無いヒントだろう。

タグ: バスーン ファゴット

コメント

piu f

ベートーベンはmfとmp書いてくれないんですよね
piu fはそこではっきり音量アップ(でもffにはならず)といった指示を受けることが多いですよね
6月の演奏会ではクレッシェンドで扱って一味違った演奏ができました
それにしてもベートーベンは音量の扱いが難しいですね
あと最近の楽譜で多いのが▼(楔のつもり)が・ではなく多く使われていること
この扱いにも困ってしまいます

善蔵さん、コメントありがとうございます。
おっしゃるとおりで、音量をきちんと扱えるかで演奏が引き締まるかどうかっていう感じですね。個人的にはsfの吹き方にコンセンサスが得られると効果があるような気がしています。
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